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YSSサスペンションとは
正規販売店・共同開発をおこなっているガレージ湘南が、YSSサスペンションをくわしく紹介します。
目次
YSSサスペンションの概要
YSSサスペンションは1983年 タイ王国で設立。
タイ王国に本社を置く、二輪車および四輪車向けの高性能ショックアブソーバー製品の研究開発、製造、販売をおこなう世界的サスペンションメーカーです。
台湾や、中国と勘違いされることがありますが、タイランドです。
(余談になりますが、タイでは、ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキなど日本国内メーカーはもちろん、ハーレーや、トライアンフなどのバイクが生産されています)
研究開発はもちろん、YSSサスペンションを構成するパーツの設計・製造を自社でおこなっています。
オーリンズ、ビチューボ、ショーワ、カヤバなど有力メーカーがひしめく選手権において、確かな技術水準を国内外のレース実績で証明し続けています。
・二輪車向け製品(MOTO)
競技用、一般用、オフロード、スクーターなど、多様な用途に対応したショックアブソーバーを提供。
・四輪車向け製品(AUTO)
競技用車両、UTV、乗用車、SUV、ピックアップトラックなどに対応するショックアブソーバーを提供。
YSSはR&D(研究開発)チームの30年以上にわたる経験を活かし、8,000以上の製品を展開しています。これにより3,500以上の車種に対応し、世界40か国で販売されています。(2025年5月現在)
「他のサスペンションメーカーにはない車種でもYSSにはある」
それぐらい豊富な車種に対応しています。
「インドネシア、フィリピン、ベトナム、シンガポール、香港、韓国を含むASEANの市場では、当社はナンバーワンです。
日本に関して言えば、当社は現在第2位です。
ヨーロッパはスクーターとオートバイの2つの市場に分かれています。スクーターでは5年連続シェアNo.1を誇ります。現在、当社はドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、フランスでナンバーワンです」
YSSサスペンション CEO 2020年インタビューより

YSSサスペンション CEO(最高経営責任者)のピニョ・パニチガセム(Pinyo Panichgasem)氏
1995年、ピニョ氏がCEOになり、それまでYSSがおこなっていたOEM生産を辞めて、自社製品の販売、世界進出へと経営の舵を切りました。


2023年4月、タイにYSS D.C.(物流&カスタマーサービスセンター)が完成しました。
ショールームやミュージアムのほか、カフェなど飲食店が併設され、各種イベントが開催される交流の場になっています。(今後、タイ以外にも設置する予定とのこと)

最新システムを導入した倉庫
製造の様子が公式アカウントの動画で公開されています(1分32秒 2022年)
第三者による認証を取得
YSSサスペンションは第三者機関による認証を取得し、製品の信頼性や、高い品質管理基準を維持していることを証明しています。
2001年
自動車部品やシステムの機能安全性を評価する認証組織 TÜV Rheinland(テュフ・ラインランド)により、品質管理システムの国際標準規格ISO9002およびQS9000取得
2006年
標準規格の統合に合わせて同上TÜV Rheinlandにより、ISO/TS16949:2002取得
2008年
ドイツの自動車連邦局(KBA)により品質保証システム「ABE」取得
世界選手権でワークスチームが採用


2024年スーパースポーツ世界選手権(WSSP)では、MVアグスタのファクトリーチームのほか、MotoGPやスーパーバイクのDUCATI テストライダーが在籍する名門チーム「Barni Racing Team」がYSSサスペンションを採用。
55 ヤリ・モンテッラ選手
ドゥカティ パニガーレV2
Barni Racing Team
最終ポイントランキング 3位
表彰台獲得数:14回(優勝7回)、ポールポジション:3回
23 マルセル・シュロッター選手
MVアグスタ F3 800 RR
MV AGUSTA REPARTO CORSE
最終ポイントランキング 5位
2位:2回、3位:2回
世界選手権ミドルクラスにおいても、YSSサスペンションがショーワ、カヤバ、オーリンズや、ビチューボなど、有力メーカーと互角以上であることを結果で、証明し続けています。
世界選手権
4年連続タイトル獲得
YSSサスペンションのレーシングサポートライダーが、4年連続でスーパースポーツ300世界選手権(WSSP300)のタイトルを獲得。
2022年は全16戦中、15戦でYSSサスペンションのサポートライダーが表彰台に登っています。


2023年 ジェフリー・バイス選手がWSSP300史上初となる2度目のタイトルを獲得(写真右下)
2024年にはMTM KAWASAKIが、5年連続でWSSP300 年間チームタイトルを獲得しました。
世界各国でタイトル獲得
タイ王国、日本、フィリピンなど、アジア諸国はもちろん、ニュージーランド、スペインやイタリアなど、ヨーロッパの国内選手権でYSSレーシングサポートライダーが年間チャンピオンを獲得しています。
ライバルにほかの有力サスペンションメーカーが存在するのは世界選手権と同様です。
以下、2021年から2025年3月現在までに獲得したタイトルの一部です。
■ESBK スペイン スーパーバイク選手権
✓SS600NG チャンピオン(2023-2024年)
✓SS600NG 年間チームタイトル獲得(2024年)
✓STK600 チャンピオン(2022年)
✓SS300 年間チームタイトル獲得(2023-2024年)
✓SS300 チャンピオン(2023年)
✓SBK junior チャンピオン(2021年)
✓PreMoto3 チャンピオン(2023年,2021年)
✓Moto4 チャンピオン(2023-2024年,2021年)
✓Moto4 年間チームタイトル獲得(2024年)
■スペイン クラシックスピード選手権
✓4年連続チャンピオン(2021-2024年)
■CIV イタリア スーパーバイク選手権
✓スーパーバイク チャンピオン(2023-2024年)
✓スーパーバイク 年間チームタイトル獲得(2023-2024年)
✓SS600NG チャンピオン(2024年)
✓SS300 チャンピオン(2023年)
■アプリリアRS660 Cup チャンピオン(2024年)
■FSBK フランス スーパーバイク選手権
✓SS600NG チャンピオン(2024年)
✓ヨーロピアンバイク チャンピオン(2024年)
■NZSBK ニュージーランド スーパーバイク選手権
✓スーパーバイク チャンピオン(2025年)
✓スーパーツインズ チャンピオン(2025年)
✓SS300 チャンピオン(2023年,2025年 )
✓SS600 チャンピオン(2023-2025年)
✓SUPER BAGGER PRO チャンピオン
■フィリピン
✓Pirelli Cup G2 2024 LIGHT WEIGHT 400 Pro チャンピオン
2025 ESBK開幕戦では、全てのカテゴリーでYSSサポートライダーが表彰台を獲得しました。
YSSサスペンションの設計・開発スタッフ

MotoGPや、スーパーバイク世界選手権経験者で構成されるYSSレーシングスペシャリストたち。
サーキットでライダーをサポートしたり、YSSサスペンションの研究開発をおこなっています。
YSSのR&D(研究開発センター)はタイ、日本、ニュージーランド、スペイン、オランダ、イタリア、ドイツ、オーストラリアにあります。※2025年5月時点
中央右側が研究開発ディレクター ヘンリクス・エッセンス(Henricus Essens)氏。
エッセンス氏はオランダ出身で、WPサスペンション(旧称 ホワイトパワー)の元エンジニア。35年以上、サスペンションの設計に携わっている専門家です。
注釈:
WPはオフロード用バイクのサスペンションメーカーとして、オランダで創業。世界初の倒立フロントフォークや、コンプレッション減衰力調整(低速・高速2系統)など、他社に先駆けてサスペンションの技術革新をおこなってきました。
1980年代後半まで、サスペンションと言えばWPが主流で、オーリンズが広まったのは90年代に入ってからです。(現在、WPはKTM・ハスクバーナ・ガスガスと同じく、ピエラ・モビリティAG傘下のグループ企業)
2005年、エッセンス氏ら元WPヨーロッパ研究開発チームがYSSサスペンションに加わり、飛躍的に技術革新。
YSSが高性能サスペンションの開発・生産にシフトする転機になりました。(結果は前出のとおり)
大型バイクのサスペンションは、主にYSS Suspension Europeで設計し、元モトクロス世界チャンピオンがテストライダーを務めているそうです。
日本のYSSサスペンション
前出の写真右から二番目が小澤 仁樹氏。
YSS本社(Y.S.S. Thailand Co.,Ltd.)に在籍する日本人レーシングスペシャリスト。
小澤氏はオーリンズ日本総代理店 株式会社カロッツェリアジャパン勤務(1996-1998)を経て、SHOWAに入社。
SHOWA勤務時代は、オイルシール研究、シミュレーターによるレース車両の計測と解析、スーパーバイク用キットの開発に従事。
サスペンションエンジニアとして、全日本ロードレース選手権や、鈴鹿8耐 HONDAファクトリーチームを担当。
MotoGPではホンダワークスチーム
・ニッキー・ヘイデン選手
・マックス・ビアッジ選手
・カルロス・チェカ選手
・中野真矢選手
を担当し、世界トップライダーたちをサポート。
ヘイデン選手(レプソル・ホンダ)は、2006年 MotoGPで世界タイトルを獲得しています。

現在、小澤氏はYSSのレーシングスペシャリストとして、研究開発のほか、タイおよび全日本ロードレース選手権など2輪・4輪レースで、各地のサーキットに足を運び、ライダーやドライバーをサポートしています。
ガレージ湘南&YSSで共同開発・販売しているリアサスペンションも、小澤氏の協力を仰ぎながら開発しています。


TransMapRacing with ACE CAFE
大石 正彦選手/平野 ルナ選手/梶山 知輝選手
YSSサポートライダー 日本国内のレース実績
■MFJカップ JP250
荻原 羚大選手(2023年)/CBR250RR シリーズチャンピオン
篠崎 佐助選手(2021年)/CBR250RR シリーズチャンピオン
笠井 悠太選手(2018・2019年・2020年)/CBR250RR シリーズチャンピオン
スポット参戦
2025年 JP250 第2戦 筑波サーキット
小室 旭選手 KTM RC390
インタークラス
総合優勝
2024年 JP250 第7戦 岡山国際サーキット
SUNNY MOTO KTM JP250 TEAM
小室 旭選手 KTM RC390
インタークラス
総合優勝
2023年 JP250 第4戦 オートポリス
TEAM TEC2&MOTOTEC-R4&YSS
横江 竜司選手 YZF-R3
インタークラス
総合優勝
■もてぎ7時間耐久ロードレース
4年連続 総合優勝 2022-2025年
■2023 SUGO ST150 6時間耐久レース 優勝
Vesrah Racing TEC2 & YSS
■テイスト・オブ・ツクバ 2024年
D.O.B.A.R.-1 優勝
YSS & アゲインRC & BigⅢ 伊藤 大三選手/Z650
上記は実績のごく一部です。紹介した以外にも、サンデーレースなど、プロ・アマを問わず多くのレースシーンで、YSSサスペンションが支持されています。
オーリンズとYSSが二極化
2025年6月20日、筑波サーキットでJP250クラスのマシンおよそ21台を観察したところ、そのうち16台はYSSとオーリンズユーザーでちょうど二極化していました。
(残りのマシンはメーカー不明、または他メーカー)
YSS日本代理店
日本におけるYSSサスペンションの総代理店(正規輸入元)は2社あります。
それぞれ扱っている製品や、業務内容が異なります。
主にスクーター、〜250cc以下のサスペンション
分解式サスペンション・オーバーホール・研究開発・レーシングサポート
YSS JAPAN(株式会社PMC)
分解可能(オーバーホール可能)な一部モデルは、YSS JAPANが部品を日本で組み立て、出荷しています。
非分解式(オーバーホール不可)モデルは、タイで生産され、船便で日本に輸入されています。
(完成品のサスペンションは危険物扱いとなるため原則、国内外を問わず航空便は使えません)
注意!
YSS製品の偽物が日本で販売されています。なお、数々のトラブルが報告されているため、並行輸入品にご注意ください。日本は独自の仕様になっています。
ガレージ湘南はYSSと共同でリアサスペンションの開発をおこない、正規販売店として、それぞれのYSS正規代理店と取引させて頂いております。
耐久性は?
海外メーカーに対するイメージや、インターネット上の不確かな情報に惑わされて、品質や耐久性を心配される方もいらっしゃるかもしれません。
YSSサスペンションはテストや、検査を経て出荷されています。
また1本ごとにシリアルナンバーで管理されており、2年(または1年)のメーカー品質保証がもうけられています。
さらに、日本市場向け製品のみ、独自の仕様にする徹底ぶりです。
当店では、主にYSSのストリート向けリアサスペンション(正規輸入品)を250本以上販売(2024年12月時点)していますが、製品欠陥による破損や、損傷は今のところありません。
耐久性においても、当店で高負荷による独自テストをおこなった結果、他の有力サスペンションメーカーに引けをとらないと実感しています。
もし、YSSが品質や耐久性に不安があったり、性能面で劣る製品なら、ほかの有力メーカー製サスペンションを使用するライダーを制して、世界選手権でタイトルを獲得したり、優勝するなど、好成績を残す事はできないはずです。
「インドや中国などの悪路を1年間で約4万km走行したYSSリアサスペンションを、YSSで性能テスト・分解検証してもらったところ、新品同等の性能だった。部品の摩耗も見受けられなかった」
というレポートもあります。

当店でおこなった高負荷走行による耐久テスト。異常は認められませんでした。(詳細レポート)


ガレージ湘南では、YSSと共同開発したリアサスペンション(以下参照)を販売しているほか、他車種用の取り寄せ・取り付けもおこなっています。
※当店で販売している車種・モデル以外は取り寄せとなります。ご注文後のキャンセルはできかねますので、あらかじめご了承ください。
取り付けのみのご依頼も承ります。(メーカー不問)
<取り付けの免責事項>
当店では製品の鑑定はできませんので、お持ち込みいただいたリアサスに起因する使用上の不具合・故障・事故については一切、責任を負いかねます。あらかじめ、ご了承ください。
製品購入については、正規販売店からの購入をおすすめします。
当店で開発・販売しているモデル
ME302シリーズ
CB125T/VT250スパーダ/CBR250RR MC22/NSR250R MC18・MC16用
MB302シリーズ
TZR50・TZR50R用
については、オンライン注文のみ受付けています。
※公式販売サイト以外(他のサイト、アマゾン、ヤフオクなど)には出品していません。
お客さまのレビュー
以下、当店のお客さまによるレビューをそのまま、各サイトに掲載しております。


鈴鹿8耐 VFR750R RC30/RVF750 RC45
当店代表 兼 お問い合わせ担当
日向正篤(ひゅうがまさあつ)
湘南工科大学卒。ロードレース国際A級ライダー。
MCFAJエキスパート500クラス 3年連続シリーズチャンピオン(1987年-1989年)。
ガレージ湘南を経営するかたわら、みずから製作したマシンで鈴鹿8時間耐久ロードレースに15年連続参戦(1983-1998年)。
インドや韓国、インドネシア、マレーシア選手権のほか、公道レースマカオGP、もて耐やSUGO6時間耐久レースなど、国内外のレースに出場。
かつてはオーリンズのプロショップ。MVX250Fや、VTR1000用にモディファイしたオーリンズ製リアサスペンションなどを手がける。
※プロショップ
サスペンションのセッティング、アドバイス、メンテナンス・オーバーホール、カスタムチューニングなど、ライダーのニーズや走行環境に合わせてサスペンションの性能を最適化する専門店
2019年:
Verity(ベリティ)ブランドで知られる三和化成工業とフロントフォーク用オイルを共同開発。
YSSと共同開発したリアサスペンションの販売を開始。250本以上のYSSリアサスペンション販売実績を持つ(2024年12月時点)