2スト エンジンオーバーホール
2スト車のエンジンオーバーホールならお任せください。
代表の日向は、市販レーサーRS250や、TZ250でレースに出場。みずからのマシンはもちろん、レース仲間のエンジンをオーバーホールしていました。
1987年には鈴鹿8時間耐久ロードレースにNS400で出場。2ストエンジン市販車のオーバーホールも数多く手がけています。(現在はNSR250Rを所有)
NS400はAUTO STUDIO SKILLのマシン。この時のメカニックは「YUZOチャンバー」の生みの親 故・柳沢雄造氏。
ホンダのホームグランドである鈴鹿サーキットで、唯一のホンダ製2ストマシンという事もあって、観客の声援は熱狂的でした。(チャンバーがへし折れてリタイヤするまで、上位を走行していました)
オーバーホール実績(一部)
カワサキ:KSR80、250SS/350SS/400SS/500SS/750SS、KH250/KH400/KH500/KDX125
ホンダ:NS400R、MVX250F、NSR250R、NS-1、CRM、RS250(レーサー)
ヤマハ:RD250、RZV500R、RZ350/RZ250、TZR250、ランツァ、TZ250(レーサー)、DT125
スズキ:ウルフ250/ウルフ125、TS125、GT750/GT380、RG500Γ、RGV250Γ
アプリリア:RS250
NSR250R SE(MC28)
エンジンフルオーバーホール(ピストン一式、シリンダー新品交換、クランクシャフト、ベアリング交換)、T2レーシングチャンバー、ステムベアリング交換、ブレーキオーバーホール&ブレーキホース交換、YSS製リアサスペンション交換、フロントフォーク再メッキ&チタンコーティングほか、ほぼ、フルレストアしました。
現在は日向所有。ふじさわ産業フェスタに展示しました。
センターシール交換。基本的にシールなどゴム製品は走行の有無に関係なく劣化し硬化します(未走行車でも)
メッキが施されたシリンダーの場合、主に摩耗するのはピストンリングです
クラックが入っていた部品はアフターパーツに交換
実走行です
MC28用 YSSリアサスペンション
TZR250(1KT)
当店で納車したTZR250です。
高校生(当時)が初めてのバイクとして、お父様と2ストを購入しに来られました。
(お父様はむかし、NSR250に乗っていたそうです)
フロントフォークをチタンコーティングし、2022年現在も大切に乗っていらっしゃいます。
DT230 ランツァ(逆輸入車)
クランクシャフトを修復しました
KH400
焼き付く寸前の状態で入庫してきました。
真ん中のシリンダー(2番)のピストンがとくに激しく損傷していました
ピストンの頭や、シリンダーの燃焼室はびっしりとカーボンが蓄積しています
サイレンサーからはオイルがたれ、エンジン側はカーボンがつまってました
オイルポンプ
2ストロークエンジンは、オイルポンプによって、エンジンオイルとガソリンを混合して燃焼させ、エンジンを潤滑させています。(分離給油といいます)
ところがオイルポンプが故障した場合、エンジンを潤滑させるために必要なオイルが流れなくなるため、エンジン故障の原因になります。(焼きつきや、抱きつき)
分解してチェックすると、過去にオイルポンプを分解した形跡がありました。金属粉が中に詰まっていて、試行錯誤した様子がうかがえました。
写真のやじるし部分で傷が確認できると思います。
おそらく、そのまま滅茶苦茶になったオイルポンプ元に戻して、前オーナーは売却したのでしょう。
現在のオーナーさんは、そうとは知らず、購入されたようです。
ただ、不幸中の幸いだったのは現在のオーナーさんが、たまに近隣を走る程度で、長距離を走ったり、遠方に行かなかったこと。
もし、頻繁に乗って距離を走っていたり、オーバーホールするのが遅れていたら、完全に焼き付いていたかもしれません。
シリンダーは大きなダメージがなく、再利用可能でした。クランクケースも分解して、各部をチェックします
固着やサビでボルトを外すのに苦労するのは、4ストロークエンジンと同様です
オーナー様の意向によりクランクベアリングは洗浄して、再利用。オイルポンプは、入手できなかったため、混合仕様にしました。
※混合仕様とは
ガソリンにエンジンオイルを混ぜて、エンジンを潤滑する方式(混合給油ともいいます)。レーシングマシンやカートエンジンに採用されています。
オイルポンプを使用しないことで、エンジンパワーのロスがない、ガソリンとオイルの比率(混合比)を自由に変えられる、耐焼き付き性に優れるといったメリットがあります。
給油のたびに混合ガソリンをつくる手間がかかりますが、長距離を走らず、たまにしか乗らない方であれば、混合仕様のほうが無難といえます。
オーバーホール後のエンジン音
基本メニュー
■空冷・水冷共通
おおまかな作業の流れは4ストロークと同じです。2ストの場合「■5、シリンダーヘッド」の工程がありません。
参考
・エンジン腰上(シリンダー)/腰下(クランクケース)分解・組み立て、ガスケット・カーボン除去、クランクシャフト芯出し
・ピストンリング、ピストン、ピストンピン、ピストンクリップ、ガスケット・シール類、クランクベアリング、コンロッド等の交換
・キャブレターオーバーホール(フロートガスケット交換、フロート調整、セッティング含む)
■水冷の場合
クーラント(冷却水)、ラジエーターホース、シール類、ウォーターポンプガスケット等の交換
Q.2ストロークエンジンの寿命はどれくらいですか?
A.公道走行の場合、走行距離20,000kmごとが目安です。
たとえばNSR250Rだと、(エンジンオーバーホールなしで)20,000km以上走っているバイクで、完調なエンジンを見たことがないです。
NSR250Rにかぎらず、使用環境によって差はありますし、20,000kmを超えたからといって、すぐ走行不能になるわけではありません。
たとえば、人間で言うと、病気じゃないから、生きてるから「健康的で元気」とはかぎらないですね。
それと同じで「動いている」「壊れていない」ことと、エンジンの状態が良いという事はまったく別の話です。「動けばいい」というレベルなら、20,000kmを超えても走ることは可能です。
ただ、エンジン以外にキャブレターや、オイルポンプなども劣化が進みます。
エンジン焼き付きのリスクを考えると、20,000kmごとが目安というわけです。
ご依頼について
基本的に部品がすべてそろっていればオーバーホール可能です。
車両をお預かりしてのエンジンオーバーホールはたいへん混み合っております。
エンジン持ち込みであれば、対応可能な場合もありますので、ご相談ください。
なお、お問い合わせ前に、よくいただくご質問を確認くださいますようお願い致します。
毎日、全国から届くお問い合わせを、社長1人で対応しています。その間、オーバーホール作業がストップしてしまうため、ご協力のほど、お願い申し上げます。
部品供給について
エンジンオーバーホールに必要な部品の有無や、価格はお客様でご用意くださいますようお願い致します。
純正部品や社外部品の有無は、下記サイト等で調べることができます。
参考情報として掲載しておきます。
※弊社が製品の適合や品質を保証するものではありません。製品については、取り扱い店にお問い合わせくださいますようお願い致します。
その上で不明な点がございましたら、弊社までご相談ください。
◆純正部品
ウェビック
https://www.webike.net/
パーツオンライン(ウェビックで取扱いが無い部品が売っていることも)
https://www.partsonline.jp/
◆リペアパーツ
エンジン・ガスケットリペアパーツ
DMR-JAPAN ホンダ・カワサキ
https://dmr-japan.co.jp/shopping/
NTB
https://www.marunakayoko.net/
◆社外部品
キャブレター SmartCarb
https://smartcarbfuelsystems.com/
絶版バイク部品専門店 BRC
http://www.brcinc.co.jp/
PMC
https://www.win-pmc.com/
BRC KH・SS/GT380
http://www.brcinc.co.jp/
ドレミコレクション SS・KH
https://shop.doremi-co.com/
TKRJ エンジンパーツ
http://www.tkrj.co.jp/jp/
TOSHI-TEC
RZ系/RZV500Rピストン
http://www.saturn.dti.ne.jp/tosh-tec/tkrj.html
PROX(日本製)
https://www.xam-japan.co.jp/piston-kit/
SAOテクニカルサービス
TZR/R1-Z/TDR/RZ/RZVピストンキット
http://saotec.jp/ospiston.htm
オートボーイ エンジンパーツ
https://www.autoboyss.com/
シフトアップ
マッハ/KHガスケット
http://www.motor-shiftup.co.jp/dreamtimer/index.html
Wossner(ヴォスナー) ドイツ
https://www.webike.net/brand/1724/
50cc〜450cc以下
VERTEX(ヴァーテックス) イタリア
https://www.webike.net/bm/1000118013161182/2198/
タイガパフォーマンス
海外製 パーツ販売サイト
https://spiralspinner.jp/
◆電装系パーツ CDI イグニッションコイル
H.CRAFT
メガスピード
http://www.mega-speed.info/
◆海外オークション
セカイモン
https://www.sekaimon.com/