バイクのエンジンオーバーホール専門店 内燃機加工、カスタム、バイク車検代行なら神奈川県藤沢市のガレージ湘南
作業の予約・ご相談はメールでお願いします。電話は作業中または予約済みのお客さまのみとなります。
お問い合わせいただいた時点でホームページの記載内容に同意したものと見なします。
キャブレターオーバーホール・セッティング
ガレージ湘南の代表 日向は国際A級ロードレーサー。
30年以上のレース経験、FCR/CR/TMR/ヨシムラTMR-MJNなど、各種キャブレターの実績があります。純正・社外品を問わず、キャブレターの分解清掃・オーバーホールを承ります。
キャブレターの交換や取り付け、セッティングのほか、キャブレター単体のオーバーホールもお任せください。
まめしばファクトリー製 CRキャブ(まめしばCR-Mキャブレター)装着車の持ち込みセッティングのほか、お手持ちのCRキャブに後付けでMノズルを装着することも対応可能です。
※当店ではまめしば製品の販売はおこなっていません。ご自身で直接、お買い求めください。
対応できないこと
電話・メールでのキャブセッティングに関するアドバイスはおこなっておりません。
なお族車、不正改造車、スクーター、電動バイク、キットバイクは取り扱っておりません。
・純正部品の取り寄せ(部品のみ注文)
・カウル製作(造形屋さんにお問い合わせください)
・洗車
・マフラー、チャンバー製作
そのほか当店の判断でお断りする場合がございます。
作業予約待ちのお客さまが常にいるため、急ぎ作業はお断りさせて頂きます。
悪しからずご了承ください。
キャブレターオーバーホールとは?
たくさんの情報が錯綜していますが、ガレージ湘南における見解について、順を追ってご説明します。
■なぜ、オーバーホールが必要なのか?
キャブレターはガソリンを霧状にして、空気と一緒にエンジン内へ送り込む機械です。
キャブレター内の部品はとても緻密です。とくにジェット類は、お裁縫の針の穴ぐらいの大きさの通路をガソリンが通ります。ところが、ガソリンが古くなって劣化すると、変質したガソリンが通路をふさいでしまいます。
このため、しばらくエンジンをかけていないバイクは、キャブレター内に残っているガソリンが腐ってしまい、ジェット類など部品が目詰まりしている事があります。
■どの程度、詰まるのか?
バイクの状態、保管状況や、レギュラーガソリン・ハイオクで異なります。
しかし1年以上、放置している場合、オーバーホールが必要になることが多いです。
仮にエンジンが始動できても、アイドリングが不安定になったり、特定のアクセル開度でギクシャクするなどの症状が発生しがちです。
燃料の通路がふさがっているため、必要量のガソリンがエンジンに供給できないからです。
■乗り続けている場合は平気?
不動車・放置車両ではなく毎日、乗っているバイクの話。
経年劣化により、キャブレター内のゴム部品が劣化して、燃料漏れが発生する事があります。キャブレターから外側にガソリンが漏れる場合もあれば、エンジン内に漏れることもあります。
エンジン内にガソリンが流れてしまうと、もちろん走行不可能です。
(4ストロークの場合、エンジンオイルにガソリンが混ざります。オイル量と同時に臭いも点検時に注意してください)
上記のようなトラブルがなくても、新車からエンジンの状態が変わることで、キャブレターのセッティングがズレていきます。
■キャブレターオーバーホールの流れ
エンジン同様、キャブレターの場合も曖昧に使われている言葉です。
1:キャブレターを車体から取り外す
2:分解して清掃
3:部品交換(ガスケット、Oリング、ジェット類、フロートバルブ、ダイヤフラムなど)
4:組み立てて、車体に取り付け
5:動作確認と調整(アイドリング、エアスクリュー)
6:代表みずからテスト走行
以上が、ガレージ湘南におけるキャブレターオーバーホールの基本的な流れです。
キャブレターの状態はそれぞれ異なります。
状態の悪いキャブレターだと、清掃ではなく部品交換になります。その分、オーバーホール費用は高額になります。
「ネジ1本まで完全に分解して、全ての部品を交換する」
まさにオーバーホールですが、そこまでの作業が必要なケースはキャブレターではまれです。
当然、費用も時間もかかりますが、レストアで純正キャブにこだわるお客さまの場合、けっこう希望なさる方がいらっしゃいます。
このように、実際には多くの場合、洗浄・部品交換の意味合いで「キャブレターオーバーホール」という言葉が使われていることがほとんどです。
ひと口に「オーバーホール」といっても、なにを?どこまでやるか?によって、作業の難易度=費用が大きく変わります。
キャブセッティングと調整のちがい
キャブ調整は誰でもできますが、バイクの状態を正確に判断し、チューニング(理想の状態に調整)するためには、専門的な知識と経験が必要です。
当店「キャブレターでよくあるトラブル事例」より引用
■キャブセッティングが必要な時
✓ エンジンの状態が変わった時(走行距離の増加、エンジンオーバーホール、チューニングなど)
✓ エアファンネルやパワーフィルターの装着など吸気系を変更した時
✓ FCRやCRキャブ、TMR/TDMRキャブなど、レーシングキャブを装着している場合(季節や気温の変化によりセッティングが必要なことも)
✓ 2ストの社外チャンバーへの交換や、4ストのマフラー交換(抜けの良いもの)をおこなった場合
上記のような場合、キャブレター調整をおこないます。
■キャブセッティングのメリット
キャブレターは、エンジンに空気と燃料を適切な比率で混合して供給する重要な役割を果たしています。
キャブセッティングは、この混合比(空燃比)をエンジンの仕様や、状態に合わせて調整することで、以下のような目標を達成します。
1,エンジンの回転がスムーズになる
2,アイドリングが安定する
3,パワーやトルクを引き出し、エンジン性能が最適化する
■キャブセッティングの調整とは
メインジェット(MJ)/パイロットジェット(PJ )スロージェットとも呼びます/ジェットニードル(JN)/ニードル位置(クリップの高さ)
これらキャブレター内部パーツを変更することで、燃料の供給量を増減します。関連して油面の高さ、エアスクリュー/アイドルスクリューで微調整をおこないます。
ノーマルキャブは調整できる範囲が限られていますが、ケイヒンFCR・ミクニTMRなど社外キャブはセッティングパーツが豊富で、細やかな調整ができるようになります。
自由度が高い反面、素人さんが自分でセッティングを試みた結果、手に負えなくなるケースがよくあります。
■キャブセッティングの実際
日々、現場で起きているよくある話をします。
「キャブをオーバーホールしたのですが、調子が良くならない」
事例1:お客さまがご自分でやった場合、他のショップさんでやった場合があります。
いざキャブを分解すると、ジェット類が目づまりしていました。内部パーツを装着したまま、キャブレタークリーナーで吹いても目づまりしたガソリンは取り除けません。
ご自分でキャブをいじっている場合、ジェット類が外れかかっていた事もありました。メインジェットが変形していることも。
事例2:そもそもキャブレターが不調の根本原因ではないケース。
エンジンが正常でなければ、キャブセッティングはできません(調整しても狂います)圧縮・吸気・点火系統など、キャブレター意外に原因があるのか、本当にキャブが原因なのか、を的確に見極める必要があります。
「キャブセッティングしたのですが、調子が良くならない」
これも、お客さまがご自分でやった場合と、他のショップさんでやった場合があります。
よくあるのは、ジェット類など、部品交換したり、調整をおこなったものの、「やっただけ」で終わり。肝心のお客さまが納得されていないケースです。
事例2のとおり、そもそもキャブが原因じゃない事も少なくありませんが、「キャブ調整した本人が実際に乗って、テスト走行していない」ことが挙げられます。
「調整した結果どうだったのか?」
検証しないまま、納車するショップさんが結構あるようです。
(もちろん会社によっていろんな制約がありますから、試乗しないことだけを責めるわけにもいかないと思います)
シャーシダイナモを使って、セッティングした場合も同じです。
実際にバイクに乗るのは目の前にいるお客さまですから、データの数値や、ショップ側の理論がどうであれ、ある程度はお客さまの乗り方、使用環境に合わせる必要があります。
本来、それがセッティングです。
部品交換したり、調整して終わりだと、セッティングとは言えません。
たんにバイクの状態に合わせたからOKとか、シャーシダイナモの計測値がどうだとか、「これはこういうものだ」というショップ側の思い込みでおこなった調整が、お客さまにとって最適なセッティングとはならないのです。
具体的に申し上げると、たとえば、大型バイクをアクセル全開領域で最適なキャブセッティングにします。
サーキット走行ならともかく、公道で頻繁にアクセル全開走行するのは現実的に不可能です。実際には、信号待ちなどでアクセルオフの状態から、少し開けて走る、これを繰り返す事になります。
すると、ふだん公道を走る場合、プラグが被りやすく(混合気がかなり濃く)なります。
例:エンジンのレスポンスが重ったるくなる、ガソリン臭の強い排気ガスになる、燃費が悪くなる
中排気量以上、とくに大型バイクで公道を走る場合、アクセルを半分も開けず、3000rpm〜5000rpmぐらいで走る方がほとんどだと思います。
そうした方々にとっては、アクセル全開域に合わせてシャーシダイナモでセッティングすると、かえって乗りにくいマシンになってしまうわけです。
当店ではキャブセッティング後、代表みずからテスト走行しています。
アクセル開け始めから全開まで試しながら走行し、低回転域から高回転までスムーズに回るかどうか、確認をおこなっています。
キャブセッティング5つの盲点
よくある「セッティング沼」から抜け出すためのヒントです。
ジェット類など、個々のパーツの役割や、キャブレターの基本原理(なにがどうなったら濃くなる・薄くなる)を最低限、理解していること。
キャブレター以外に問題がない前提で話してます。
1、プラグ
焼け具合を正しく判断する。繰り返しになりますが、調整した結果を正確に把握することが肝心です。
低速域・高速域で濃くなったのか、薄くなったのか。プラグの焼け色から読み取れるよう見方を調べておく。よほど経験がないと、走行時のフィーリングだけで判断できないと思います。
なお、基本的に標準プラグを推奨します。
イリジウムプラグや、ブリスクプラグは、かぶりやすい公道走行では不向きだからです。
(2輪オートバイレーサーとして唯一、DENSO イリジウムプラグの開発ライダーを務めた日向は、さまざまなテストをおこなっています)
2、一度にひとつ
たとえば、スロージェット、メインジェット、ジェットニードルを同時交換すると、「変わった」ことは感じとれても、「何を変えたからどう変わった」が分からなくなります。
セッティング初心者の方は、いっぺんに変えずに1つずつやったほうが、結果的として早く、的確にセッティングできるかと思います。
例:
ジェットニードル(段数、太さ)を決める→メインジェットを決める→スロージェットを決める→エアスクリュー調整
※セッティング中はプラグ交換したり、点火系や吸気系をいじらない
一度にあれもこれも手を出してしまうと結局、よくわからなくなってしまいがちです。
3、大きく振る
メインジェットや、スロージェットの番手を上げたり下げたりする際、小刻みに上下させると、違いを体感できないことがあります。
例:
現在#100 → #98または#102に交換
車種や、バイクの状態、人にもよりますが10番〜20番以上、大幅に変えると顕著に変化を感じやすいです。
※2ストの場合、焼き付きの恐れがあるため極端に薄くするのはお勧めしません
とくにキャブレター脱着が容易ではない4気筒で、徐々に番手を上げ下げするのは時間・労力・コスト面から、あまり現実的とは言いがたいものがあります。
一般的にはパワーの低い小排気量ほど、変化を体感しやすく、高出力のバイクほど、わずかな変化は体感しづらいです。
4、じぶんの前提を疑う
繰り返しうまくいかない場合、根本的に「なにか」を見落としている可能性が高いと思ったほうがいいです。
(自分は正しい、間違っていないはず・・・と思えば思うほど、沼から抜け出せなくなります)
キャブセッティングの場合、「4気筒それぞれ同じ番手にしなければならない」という前提が盲点だったりします。
走行距離が増えたり、生産から時間の経った車両の場合、新車の時とエンジンの状態はおおきく変わっています。
「4気筒だから、4つとも全くおなじ」ではないんですね。
肝心なのは、それぞれのシリンダーが必要としている量の燃料を送ってあげること。
極端な話、メインジェット、スロージェットが4気筒ぜんぶ異なっていても、なんら問題ないのです。
この考え方は、当店代表 日向が鈴鹿8耐にRC30(VFR750R)で出場した際、キャブセッティングをしてくれたHRCの方から教わりました。(フレディ・スペンサーのキャブセッティングを手がけていた方です)
5、すべての情報は断片
検索に加えてSNS、YouTubeなどの動画で、気軽に情報が見られる時代になりました。
しかし、(当サイトも含めて)いずれも情報の切り取りであり、断片的な情報です。動画に出てくる内容、ネットに書かれている情報が全てではないことに、注意する必要があります。
キャブセッティングに限らず、一事が万事。たった1つの要素が欠けただけで、うまくいかない事があるものです。
インジェクション車とキャブ車のちがい
不調の原因
意外と盲点だったりするのが、スロットル(アクセル)操作です。
2スト・4ストを問わず、キャブ車はバイクの状態だけでなく、ライダーの乗り方によって大きく調子が変わります。
たとえば、インジェクション車はスロットル操作をバイク側で補正してくれますが、キャブ車の場合、ライダーがエンジンの状態に合わせたスロットル操作をおこなう必要があります。
エンジンの回転を無視したガバ開け(ラフなスロットル操作)はNGです。
※ふだんキャブ車に乗っている方がインジェクション車に乗ると、「キャブ車とちがい、少しずつスロットルを回しても、ガバッと開けても、エンジンの上昇が一定」と感じます。
言葉だけでは伝わりづらいと思いますが、
キャブ車とインジェクション車のスロットルワークは別物である
と捉えてください。
ガレージ湘南ブログ「2ストでプラグが被る意外な原因」より引用
キャブレターオーバーホールの例
4ストロークの純正キャブレター。黄色い液体は、劣化したガソリン。ガソリンが劣化すると、刺激臭がします。劣化したガソリンがキャブレターのジェット類などを詰まらせ、不調の引き金になります。
一度、ジェット類が目詰まりすると分解が必要です。キャブクリーナーを吹いただけでは取り除けません。
ガレージ湘南では、お客さまや、他店でオーバーホールされたキャブが持ち込まれることがありますが、いざ分解して見ると、ジェット類が目詰まりしていることがよくあります。
(それでもエンジンはかかりますから、なかなか気づかないようです)
また、外見はきれいなキャブレターでも、いざ分解すると、ジェット類やネジが緩んでいたり、本来、付いているはずの部品が付いていなかったり、ネジ山が潰れていることが多々、あります。
純正キャブレターの多くに採用される負圧式キャブレター。
フロートガスケットや、ジェット類のシールのほか、これらゴム部品は、経年劣化でいずれ交換が必要となります。
ゴム製部品が劣化すると、ガソリンが漏れたり、少しずつセッティングが狂いはじめて、やがてセッティングを出す事ができなくなります。
しかし、旧車・絶版車の場合、ダイヤフラムなど年々、ノーマルキャブレター用の部品の多くが、廃番になっているのが実情です。(交換するにも部品がない状態)
ガソリンタンク内の錆が、フロートに溜まっていました。長期間、動いていないバイクのキャブレターをオーバーホールしても、しばらく乗っているうちにガソリンタンク内の錆がキャブレターに流れて、また詰まってしまう事があります。
以上、分解・洗浄(必要に応じて部品交換)した後、あらためてキャブレターの調整をおこないます。
不動だったTZR250(1KT)のキャブレター内部。ガソリンが腐って、固着していました。
17ヶ月間エンジンを始動せず、放置されていたキャブレター内部。レギュラーガソリンが変質して、薄いグリーンに。
ジェットの穴が目づまりしていて、始動不可能な状態でした。
写真は液体ガスケットが使用されていたキャブレター。粉状になった液体ガスケットが原因で、内部が目詰まりしていました。(やむなく使用する場合、耐ガソリン性のガスケットを使います)
キャブレターのオーバーホールは基本、分解・内部洗浄です。必要に応じて部品を交換します。
とくにフロートガスケットなど、ゴム製部品は劣化するため交換をお勧めします。
ボアアップで大幅に排気量が変わる場合など、理想的なセッティングを目指すためには、社外キャブレターの装着が望ましいです。
純正キャブレターは細やかなセッティングができないからです。
社外キャブレターはそれぞれ、一長一短あります。当店で交換を検討中の方はご相談ください。
キャブレターオーバーホール費用
ここまでしっかり読んでいただいた方はわかると思いますが、費用はキャブレターの状態によります。
工賃は作業時間と比例しますから、時間がかかればかかるほど、費用が高くなります。
バイク持ち込みの場合、タンクや、シート、エアクリーナーボックスなどの取り外し作業が必要です。キャブレターを取り外す・取り付けるだけで時間がかかります。
とくに4気筒はほとんどの場合、インシュレーターが硬化しているため、キャブレター脱着は容易ではありません。
インシュレターは経年劣化で割れるとエア漏れが発生するため、できれば交換をお勧めします。あとからインシュレターを交換すると、工賃が余分に発生します。
4気筒 > 3気筒 > 2気筒 > 単気筒
シリンダーの数が増えるほど、作業時間が増えるため、工賃・部品代など費用も高くなるとお考えください。
部品代について
前述のとおり、キャブレターの状態によって、ジェット類を洗浄して使える場合もあれば、要交換の場合もあります。
ノーマルキャブは場合によって、部品が出ないケースもあります。
「交換できるパーツは全て新品に交換してほしい」というオーバーホールは、時間も費用もかかることをあらかじめ、覚悟しておいてください。
実際にはキャブレターだけでなく、フューエルコックやホース、燃料ポンプなど、関連するパーツが不具合を引き起こしていることも多々、あります。不測の事態に備えて、余裕を持った予算を見込んでおくことをおすすめします。
セッティング依頼について
常時、ほかの作業がつまっているため、ご依頼いただいてもすぐに着手できない状況です。
また作業着手後も作業の性質上、2、3日で簡単にできるものではない、ということをご理解ください。
まずはメールでお問い合わせください。内容を確認後、担当者より連絡させていただきます。
※電話での問合せ・作業受付はおこなっておりません。
※ご自身でキャブセッティングする方へのアドバイスはおこなっておりません。ご了承ください。
キャブレターでよくあるご質問
Q.キャブレターを交換(またはセッティング)しても、調子が悪いです。何が原因でしょうか?
A.結論から言うと、実際にバイクの状態を見ないことには、いくら説明されてもわからないです。
キャブセッティングにおいては、点火系統やエンジンの状態が良好であることが前提です。言い換えると、キャブレター以外が原因で起きている不具合を、キャブレターで解決する事はできないわけです。
・お客さま自身はキャブレターが原因と思い込んでいるが、実際はほかに原因があった
・キャブレター以外にも、不具合が発生していた
というケースは多々、あります。
ほかにも改造の有無や内容、バイクごとの個体差によっても条件は変わってきます。
そのため、当店に車両を持ち込んでいただいた上での判断となります。
シャーシダイナモの注意点
エンジンを高回転まで回すため、完調ではないエンジンをシャーシダイナモにかけると壊れることがあります。
・破損したピストンがヘッドカバーを突き破って、ガソリンタンクに刺さる
・ドライブチェーン(ドライブベルト)が破断して、飛ぶ
といった事故もありますので、きちんと整備されている車体でなければ、計測することができません。
(セッティグに関する問題点は先に述べたとおりです)
当店では、これまで協力業者さんにシャーシダイナモを借りていましたが、2025年には自社で導入予定です。