よくいただくご質問と回答
毎日、たくさんのお問い合わせありがとうございます。
エンジンオーバーホールや、修理でよくいただくご質問と回答、注意点をまとめました。
事前に確認いただけますと助かります。
(円滑にやり取りするためには、オーナーであるお客さまご自身の協力も必要です)
それ以外の作業のご質問については、該当ページに記載しています。
お問合せは各専用フォームからお願いいたします。
電話での問合せは対応しておりません。
対応できないこと
族車、不正改造車、スクーター、電動バイク、キットバイクは取り扱っておりません。
・純正部品の取り寄せ(部品のみ注文)
・カウル製作(造形屋さんにお問い合わせください)
・洗車
・マフラー、チャンバー製作
そのほか当店の判断でお断りする場合がございます。
作業予約待ちのお客さまが常にいるため、急ぎ作業はお断りさせて頂きます。
悪しからずご了承ください。
■修理全般
Q1.こういう症状がありますが、原因は何ですか? 費用はいくらかかりますか?
Q.3 フロントフォークのオーバーホール/再メッキ/チタンコーティングの費用を教えてください。
■エンジンに関するご質問
Q3.オーバーホールをお願いしたいのですが、いつできますか?
Q4.オーバーホールをお願いしたいのですが、費用はいくらでしょうか?
Q5.エンジンをオーバーホールすべきかどうか迷っています・・・
Q6.エンジンから異音がします。オーバーホール費用を教えてください
Q7.エンジンをオーバーホールするか、載せ替えを検討しているのですが・・・
Q8.エンジンの腰上だけか、腰下もオーバーホールするか迷っているのですが・・・
Q9.純正部品はありますか? 社外部品はどうすれば見つかりますか?
■注意事項
■修理全般
Q1.こういう症状がありますが、原因は何ですか? 費用はいくらかかりますか?
A.いろいろと説明いただくことが多いですが、結論として、バイクを実際に見ないとわかりません。
病院に電話して、「わたしは何の病気ですか?」「手術費用はいくらかかりますか?」と聞いても、「診察しないと、わからないです」と言われますね。
バイクも同じです。相場なんてありません。
・人間と同じように、バイクの状態は個々によって異なる
・お客さまが認識できていない箇所や、場所に原因がある or 複数の原因がある
以上の理由からご来店いただくか、不動の場合、藤沢市内であれば引き取りにうかがって、お預かりすることになります。
(作業が混み合っているため、着手までお時間をいただくことになります)
Q2.○○(バイク名)の純正部品はありますか?
A.部品供給事情は日々、変わるため、当店ではわかりかねます。金額に関しても、注文しないとわかりません。
部品の有無、価格等につきましては、ご自身で調べていただくようお願い申し上げます。
外車の場合、輸入車を取り扱っている販売店にお問い合わせください。
※当店では純正部品の見積もり、部品のみの取り寄せ・販売はおこなっておりません
Q.3 フロントフォークのオーバーホール/再メッキ/チタンコーティングの費用を教えてください。
A.フロントフォークのページに記載しているので、参照ください。
純正部品の価格についてはQ2で回答したとおりです。そのほか、フロントフォークに関するQ&Aも掲載しています。
■エンジンに関するご質問
ご依頼方法や、お問い合わせ方法については総合案内をご覧ください。
Q1.エンジンから異音がします。原因はなんでしょうか?
A.前出の回答のとおり、実際にバイクを見ないことには、何とも言えません。
基本的に異音がする場合、エンジンをかけないほうが賢明です。エンジンをかけることによって、状態が悪化することがあります。
(修理費用が余計にかかります)
ネット情報を鵜呑みにせず、専門知識を持つプロの判断をあおぐことをお勧めします。
Q2.エンジンの加工作業だけをお願いできますか?
A.はい、可能です。
当店では内燃機加工や、シリンダーヘッドのみのオーバーホールも承ります。くわしくは内燃機加工のページをご覧ください。
Q3.エンジンのオーバーホールをお願いしたいのですが、いつできますか?
A.「いつまでも待ちます」というお客さまが、全国で予約待ちされています。車両お持ち込みの場合、ご依頼の受付からオーバーホールに着手するまで、24ヶ月以上かかります。
進捗次第では、もっと先になることがあります。
気長にお待ちいただける方のみ、お問い合わせくださいますよう、お願い申し上げます。
・エンジン単体の持ち込み
・部品が全てそろっている
・単気筒
・2スト
については、上記より早く着手できる場合があります。くわしくは、総合案内をご覧ください。
Q4. オーバーホールをお願いしたいのですが、費用はいくらでしょうか?
A. 前出の回答のとおり、車両の状態、エンジンの状態を見ないとわからないです。
作業工程を見ていただくとわかるように、エンジン以外の箇所にいくつも不具合のあるケースがあります。
エンジン単体の場合でも、いざ分解したら「思ったより状態が悪かった」という事は日常茶飯事です。
もし、ピストンリングなどの部品が入手できない場合、オーバーホールすることは困難です(カーボンを取り除くだけの作業になります)
もし、ガスケットやシール類の部品が入手できない場合、エンジンを分解すると、元の状態に戻せなくなります。
まずは純正部品が入手可能かどうか、もし廃番だった場合、社外部品の有無や流用部品がないかどうか、調べてみてください。(下記参照)
Q5.エンジンをオーバーホールすべきかどうか迷っています・・・
A.「今後も長く乗り続けたい」というのであれば、オーバーホールするほうが良い状態で乗り続けることができます。
逆に、近いうちに乗り換える予定でしたら、しばらくの間、乗れるよう最低限の修理におさえることも場合によっては可能です。
もし、将来的に長く乗り続けたい場合、部品が手に入る今のうちにオーバーホールすることをお勧めします。理由は2つあります。
1,純正部品が入手できなくなる
「メーカーは生産終了後も、10年間は純正部品の供給をしなければならない」
という決まりがあります。10年を超えると義務がなくなるため、部品の供給は原則、メーカーの在庫限りとなってしまいます。
販売台数が多く、現在も多くの需要がある車種については一部、供給が続いている部品もあります。
ただ、「人気車種だから全ての部品が手に入る」というわけではなく、ごく一部の部品に限られます。
あまり出荷されない部品、つまり需要が少ない部品に関しては、メーカーの在庫が切れた時点で、供給がストップすることが多いですし、需要はあるけど、販売されていない部品もあります。
実際、社外部品の多い車種であっても、いざオーバーホールしていますと「肝心な部品が販売されていない」という事がよくあります。
ピストンリングなどの部品が入手できない場合、オーバーホールすることは困難です。
(カーボンを取り除くだけの作業になります)
2,中古車の場合、歴代オーナーの扱い方でバイクの状態が決まってしまう
生産から時間が経過したバイクほど、さまざまな歴代オーナーが乗り継いでいます。
きちんとメンテナンスをおこなう人もいれば、そうでない人もいます。また運転にはそれぞれライダーの癖があり、扱い方によってエンジンの状態が大きく変わります。
>> 比較してみました「1.9万km VS 8.5万km」
基本的に新車時をピークとして、エンジンはどんどん痛んでいくことになります。
例:
新車時を100%と仮定して・・・
1人目のオーナー 90%
2人目のオーナー 60%
3人目のオーナーとして、中古車を購入した場合、60%からスタートです。
どんなに丁寧に扱ったとしても、修理や整備といった物理的な事をしないかぎり、60%より良くなる事はありません。
下がっていく速度が早いか、ゆっくりかの違いだけです。
ですから、長く乗り続けたい場合は、部品が手に入るうちにオーバーホールするほうが、早期に不具合を発見したり、致命的なトラブルを回避することができます。
なにより安心して乗り続けることができると思います。
もちろん必要性がなければ今すぐオーバーホールしなくていいですが、純正部品は早めにストックしておいた方がいいでしょう。
例外として、必要な部品が出ない(手に入らない)バイクで、とくに不具合がなければ、下手に分解しないほうがいいと思います。
いざ分解して、交換に必要な部品が手に入らないと、元どおり(動く状態)にならないからです。
もし、ガスケットやシール類の部品が入手できない場合、エンジンを分解すると、元の状態に戻せなくなります。
Q6.エンジンから異音がするのですがオーバーホールにいくらかかりますか?
A.実際に見ないと壊れている箇所や、損傷具合が判断できません。
いつ、どの箇所から、どんな音が、どのような間隔でするのか、正確に把握する必要があります。
異音がする場合、エンジンにダメージがあると推定できますので、通常のエンジンオーバーホールよりも費用がかかるとお考えください。
クランクシャフトなど、壊れている箇所によっては新品部品が出ないことがあります。この場合、新たに中古部品やエンジンを入手するなどしていただかないと、オーバーホール自体が不可能ということになります。
なお、古いバイクほどエンジン以外にも不具合が発生しているケースが多々、あります。この場合、エンジンOHとは別に修理費用がかかります。あらかじめご了承ください。
Q7.エンジンをオーバーホールするか、載せ替えを検討しているのですが・・・
A.エンジン載せ替えをする場合、素性がはっきりとしたエンジンでなければ、載せ替えるメリットは少ないと思います。
とくに生産から10年以上経過したバイクの場合、状態の良い中古エンジンを見つけること自体、かなり難しいからです。
また走行距離が短くても、ガスケットやシール類は劣化します。新品時はゴムだったものが、プラスチックみたいにカチカチになって割れたり、割れやすくなります。
それらが原因でオイル漏れが発生した場合、遅かれ早かれオーバーホールが必要になります。
現在のエンジンが再利用不可な状態で、エンジンを載せ替える場合、載せ替えるエンジンをオーバーホールするのも手だと思います。(それほど状態悪くないエンジンに限ります)
余談になりますが
当店に依頼してくださるお客さまにも、オークションなど個人売買で「オーバーホール済み」として購入したバイクが、届いたらなぜか、不動や不調・・・というケースが後を絶ちません。
よくあるケース:
1,不具合が発生する→
2,(前オーナーが)修理を試みる→
3,直らない→
4,不具合を隠して売りに出す→それを買ってしまう(現オーナー)
エンジンを分解すると、エンジンの遍歴がわかるため、その時に発覚することが多いです。
中古エンジンを購入するにしても、「どの範囲を、どのように(整備・OH)したのか、いつ、誰がやったのか」を確認した方がいいと思います。
Q8.エンジンの腰上だけか、腰下もオーバーホールするか迷っているのですが・・・
A.いずれにせよ、エンジンを降ろす手間は同じです。
どうせエンジンを降ろすなら、腰上だけでなく、腰下も分解して状態を確認したほうが、安心して乗っていただけると思います。
前出の回答にありますとおり、生産から時間が経ったバイクほど、シール類やガスケット類の経年劣化によって、腰下からオイル漏れが発生する可能性が高くなります。
実際、腰上だけをオーバーホールして、約1年後に腰下からオイル漏れが発生。
二度目のオーバーホールをすることになった、という事例があります。
「最初から腰下もやっておけばよかった」とオーナーさんが仰っていました。
エンジンをオーバーホールすると、それまで以上にパワーが出る分、負荷がかかります。腰上だけOHした場合、腰下に負担がかかる、というわけです。
またオイルポンプ故障による焼き付きなど、交換していない部品に起因するトラブルもあるため、当店としては基本的にお勧めしません。
・比較的、最近に生産されたバイク
・比較的、状態の良いバイク
・「しばらくの間、乗れればいい(動けばいい)」
という場合、腰上だけをOHするのもありだと思います。(腰上のみのOHは、当店の保証適用外となります)
Q9.純正部品はありますか? 社外部品はどうすれば見つかりますか?
A.部品の有無や、金額につきましては、オーナー様ご自身で調べて頂くよう、お願い致します。
下記参照
純正部品が廃番になったバイク(生産終了から10年を超える旧車)の場合、1つの部品を入手するだけでも、数ヶ月かかることがザラにあります。(その間、作業が中断します)
そのため旧車・絶版車の
・部品の有無の確認
・部品の入手
につきましてはオーナー様ご自身で手配をお願い致します。
(部品を揃えていただければオーバーホールすることはできます)
パーツリスト/サービスマニュアルについて
当店が保有するパーツリストは一部の車種のみです。お客様ご自身で用意していただきますようお願い致します。
(この先、絶版車に乗り続ける場合、パーツリストは必須だとお考えください)
エンジンのクリアランスや、電装系の配線確認のためサービスマニュアルのご用意もお願い致します。
純正部品や社外部品の有無についは、下記サイト等で調べることができます。
車種専用パーツが合わない
社外部品の中には、車種専用として販売されている製品であっても、取り付けできない場合がよくあります。
国内仕様と海外輸出仕様のちがい、年式やモデルチェンジなどによる変更は、基本的にバイクの製造メーカーにしかわかりません。どの部品がどのように変更されたという情報は、パーツリストなどに掲載されていないからです。
そのため複数のモデルが存在する車種用の部品を製造する場合、それぞれ実車で取り付けテストをおこなうなどして、確認作業をおこなう必要があります。
実車合わせをしないで、机上データのみで部品を製作・販売した場合、「車種専用品のはずが実際には取り付けできない、合わない」という事が発生します。
販売元もその事に気づいていないケースがあるため、購入前に確認するなど、ご注意ください。
当店のお客さまが持ち込まれた部品が合わず、お客さまが製造メーカーに確認したところ「年式ごとの違いを認識していなかった」との回答があり、その製品が販売中止になった事例もあります。
また、歴代オーナーが改造(たとえばハーネス交換)をおこなっていて、現オーナー(お客さま)がその事をご存じない場合、本来なら取り付け可能な部品が合わない・付かないという事が起こり得ます。
フレーム番号とエンジン番号が一致しない(エンジンが載せ替えられている)というケースもよくあります。
純正部品・社外部品サイト
参考情報として掲載します。
弊社が製品の適合や、品質を保証するものではありません。製品については、取り扱い店にお問い合わせくださいますようお願い致します。
その上で不明な点がございましたら、弊社までご相談ください。
※敬称略
◆純正部品・社外パーツ
カワサキ オンラインショップ公式
https://kawasaki-onlineshop.jp/shop/default.aspx
ウェビック
パーツオンライン(ウェビックで取扱いが無い部品が売っていることも)
NTB リペアパーツ
絶版バイク部品専門店 BRC
セカイモン 海外オークション
PMC
ドレミコレクション
ジェイズ ホンダ系
海外製パーツ輸入販売サイト
エンジン・ガスケットリペアパーツ
◆ピストン関係
WISECO(ワイセコ) アメリカ
https://www.webike.net/brand/827/
YOSHIMURA
JE PISTON アメリカ
https://www.babyface.co.jp/jetop.htm
COSWORTH(コスワース) イギリス
http://www.jb-power.co.jp/parts/list/pistonkit.html
PISTAL RACING(ピスタルレーシング) イタリア
シフトアップ
Z1/ゼファー400/ゼファー400Χ/マッハ/KH/W1/SR400など
http://www.motor-shiftup.co.jp/dreamtimer/index.html
パステルロード
CBX400F 純正サイズ ピストンキット
Wossner(ヴォスナー) ドイツ
https://www.webike.net/brand/1724/
50cc〜450cc以下
VERTEX(ヴァーテックス) イタリア
https://www.webike.net/brand/2198/
〜250cc以下がメイン
TKRJ 日本
オートボーイ
その他、キタコ、TECNIUM(テクニウム)など
2サイクル
PROX(日本製) ミカタ
https://www.xam-japan.co.jp/piston-kit/
アプリリア RS250/スズキRGV250Γ VJ22A
モトクロス系
MOOSE RACING(ムースレーシング)
CYLINDER WORKS(シリンダーワークス)
◆スロットル・クラッチ・チョークワイヤーなど
ALCANhands
◆キャブレター
KEYSTER 岸田精密工業株式会社
リペアキットパーツ専門店
◆電装系パーツ
メガスピード
部品を持ち込む場合に注意して頂きたいこと
当店は純正部品・社外部品にかかわらず、お客さまによる部品の持ち込みは歓迎です。
ただし、以下の点にご注意頂きますよう、お願い致します。
1,ピストンやピストンリング等は同じメーカーの製品を使用する
ピストンと、ピストンリングは同じメーカーの製品とセットで使用することを前提に設計されています。
・純正ピストン+純正ピストンリング
・社外ピストン(ヨシムラ製)+社外ピストンリング(ヨシムラ製)
・社外ピストン(ワイセコ製)+社外ピストンリング(ワイセコ製)
それぞれ異なる販売メーカーの製品を使用した場合、ピストンリングとピストンのサイズが合わず、リングがうまく収まらなかったり、熱膨張の違いで走行時に故障など、不具合の原因になる事がございます。
同じ販売メーカーの製品で揃えて頂くよう、お願いします。
(社外品のピストンリングでも、純正ピストン用に設計された製品なら使用可能です)
悪い例:異なる製品の組み合わせ
ヨシムラ製ピストン+ワイセコ製ピストンリング
社外品の場合、付属の説明書と一緒に部品をお持ち込み頂くか、説明書が無い場合は、部品の販売サイトを知らせて頂くと、助かります。
2,純正部品について
たとえばCB400SFなど、長きにわたって生産されているバイクや、輸出されていたモデルなどは、製造年や輸出先によって型式が異なることがあります。
型式ごとにパーツリストやサービスマニュアルが存在します。
同じバイクでも型式によって、使用されている部品が変更されていたりします。
お客さまご自身でパーツリストを入手したり、純正部品を発注する場合、ご自身のバイクと同じ型式かどうかを確認の上、注文するようにしてください。
(ご自身のバイクのフレームに打刻されている車体番号と、パーツリストを照らし合わせると型式がわかります)
よくあるケース:
型式違いによる部品の取り付け不可、部品の数が違う(少ない or 多い)、注文漏れ
■ボアアップについて
エンジンをボアアップする場合、原則として排気量変更による手続き(ナンバー変更)や、排気量変更後のバイクを運転できる免許(なければ無免許運転になります)が必要です。
例:
50cc(ナンバー 原付/免許:原付)
→50cc超(ナンバー 原付二種/免許:小型限定・普通自動二輪)
125cc(ナンバー 原付二種/免許:小型限定・普通自動二輪)
→125cc超(ナンバー 軽二輪/免許:普通自動二輪)
当店で上記に該当するボアアップ(またはエンジン載せ替え)をおこなう場合、排気量変更手続きとセットなら承ります。
コンプライアンス上、「手続きは後で自分でやります」といったものは、すべてお断りさせて頂きます。