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旧車バイク・絶版車の部品供給

「純正部品が廃番になっている」

「純正部品も社外部品もない

年々、このようなケースが増えています。

 

もともと、純正部品の供給は、生産終了から10年です。

およそ10年は「重要保安部品」と「機能維持のための部品」が供給されますが、10年を経過すると、メーカー在庫限りとなります。

実際、昨日あった部品を今日注文すると廃番(またはゴソウダンパーツ)になっていることがあります。

ほんのごく一部の、人気(需要が多い)車種については、部品の供給が継続されていたり、再販されるケースもあります。

しかし、必ずしもオーバーホール・修理に必要な部品がすべて供給されているわけではないので、基本的には年々、部品入手はむずかしくなります。

そこで社外部品という選択肢があるわけですが、社外部品もある程度、需要の多い車種や、部品しか、製造・販売していません。

そのため入手できる部品は比較的、人気車種の、ごく一部のパーツにかぎられます。

その一部のうち、まともに使用できる製品はさらに少なくなります。(インチキな製品もあります)

​とくに旧車に多いのが電気系統の故障。ところがほしい部品(たとえばステーターコイルなど)は採算が合わないらしく、社外品自体がなかったりします。

部品が手に入る場合でも、純正・社外部品がここ数年のうちに高騰したり、廃番になっています。

純正部品も社外部品もない場合は?

 

オーバーホール自体ができませんので、海外で探すことになります。

運良く見つかった場合でも、部品が日本に届くまで早くて2週間〜1ヶ月以上かかります。その間、作業がストップすることになります。

中には、純正部品にこだわるお客さまもいらっしゃいます。

気持ちは理解できるのですが、お伝えしたように、古いバイクほど部品の入手自体が困難なため、純正にこだわりすぎると事実上、作業不可能になります。

当店では必要な部品さえそろっていれば、基本的に車種を問わず、修理や、エンジンをオーバーホールすることはできます。

しかし部品が入手できない場合、分解できても、元どおりにする事はできませんから、現実的に作業不可能となります。

余談になりますが

致命的な部品の交換(たとえばクランクシャフト)が必要だったり、さらに純正部品が廃番になっている旨を、お客さまに伝える場合、私たち店側も気が重くなります。

ある意味、エンジンをオーバーホールできるかどうかは、部品次第といった感があります。

エンジン以外の修理についても同じです。

例:

電気系統の故障。ピックアップコイル(パルスジェネレーター)、オルタネーター(ステーターコイル)ほか

 

旧車の場合、いずれも純正廃番になっていたり、社外品もないケースがよくあります。

旧車バイクのクランクシャフト

クランクシャフト

CB1100Rステーターコイル新品

ステーターコイル

部品が簡単に手に入らないのが旧車(絶版車)

​このように理解していただいたほうがいいかと思います。

​運良く純正部品が出る場合でも、パーツリストに記載されている金額の数倍に跳ね上がっていたりします。

日本だけではない旧車ブーム

海外でも、日本車の旧車は人気があるらしく、250ccからリッターバイクまで、さまざまな車種が輸出されています。

 

その結果、日本国内だけではなく、海外の方々と部品を争奪するような状況になっています。

(なぜか、ヨーロッパ、アジア諸国で「走り屋」ブームになっています)

旧車を維持するために部品取り用エンジンやバイクを2台、3台持つことは、決してめずらしい話ではなくなっています。実際、スペア用エンジンのオーバーホール依頼が増えています。

これから旧車購入を考えている方は、パーツリストを入手するなどして、事前に部品の有無や、部品価格をよく調べておいたほうが良いでしょう。

​安いからといって安易にマイナー車種を購入すると、修理の時に、部品がなくて困ることになります。

​よくいただくご質問

>> Q.純正部品はありますか? 社外部品はどうすれば見つかりますか?

>> ​事例:社外パーツが合わない!

>> ■4、測定にもどる

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