バイク業者オークションとは
弊社では、既存のお客様向けにオークション代行をおこなっております。(納車整備費用は無料)
業者オークションはオートバイ販売事業者間で取引される一般公開されていないオークションで、地域ごとや運営会社によって複数のオークションがあります。
■入札から落札までの流れ
車種名
メーカー名
排気量
年式
走行距離
といった基本情報のほか、バイクの写真や外装(見た目)の状態、エンジンの状態、フレームや足回りの状態をもとにオークション運営会社の審査官によって評価点がつけられます。
少しでも不具合があれば、その旨が出品情報に記載されます。
ここが一般のオークション(個人売買)と業者オークションが大きく異なる点です。
個人売買や個人間で取引を行うオークションですと、バイク出品者の主観による情報をもとに判断することになります。
商品説明に「実働」と書かれているのに、いざ届いたら不動。
出品者にその旨を伝えたところ「バイクを発送するまでエンジンがかかっていた」「ノンクレーム・ノンリターンだから応じられない」と言われて、泣き寝入りするトラブルが多いようです。
よくある実例:
本来、付いているはずの部品が付いていない、ボルトやネジが足りなかったり、緩んでいる、まったくデタラメに組まれている、不具合を隠した痕跡がある、・・・etc.
あげればキリがないほどですが、個人売買で購入して、修理に持ち込まれるバイクでのほとんどが、こんな感じです。
そりゃあそうですよね、売る側は「少しでも高く売りたい」わけですから。
同じオークションでも真逆
いっぽう業者オークションの場合、オークションを運営会社の審査官が、中立的な立場でバイクを評価します。
もし、評価を甘く(出品者側に有利)したり不具合を見逃すと、落札したバイク店からクレームが来たり、オークション運営会社としての評判が下がります。
(意外に思われるかもしれませんが、バイク業界って、けっこう横のつながりがあるので、悪い評判はすぐ広まってしまうのです)
そのため、誰が審査を担当したか後でわかるように、バイクごとに審査官の名前も公開されています。つまり第三者のチェックがおこなわれているわけです。
具体的には、目視と動作確認をおこないます。エンジンが始動可能な場合、エンジン音もチェック対象になります。ただし分解はしないため、ボアアップされていたり、トランスミッションに難がある場合、出品者からの申告が無ければわかりません。
例:
外観上の状態、改造の有無、フレームやホイールの状態(ゆがみの有無)、ブレーキや灯火類、タイヤの摩耗状態、エンジンの状態(かかる・かからない、異音の有無)、スプロケやチェーンなど駆動部品の状態、新規登録年月日(250cc超)、走行距離(メーター交換歴の有無)など
かなり細かくチェックされます。だから出品されているバイクの評価は、個人間のオークションと比較にならないほど、くわしくなっています。
落札情報も掲載されておりますので、入札に参加する前にあらかじめ落札相場を調べることができます。
だまされた=詐欺とはならない
嘘をついたり、不具合を故意に隠して販売する(言わない)のは詐欺です。ただ、自分がだまされたからと言って、すぐに詐欺罪(刑法第246条)が成立するとはかぎりません。詐欺罪の成立要件を満たしつつ、購入者側(被害者)が詐欺という事を証明しなくてはならないからです。
警察もすぐに被害届を受け取ってくれませんし、裁判にかかる時間や、弁護士費用などを考えると、かなりハードルが高いといえます。また販売者を特定して、民事裁判で訴えても、相手に財産が無ければお金は戻ってきません。
オークションサイト、SNSなど、手軽に個人売買できる時代になりましたが、相手(販売者)をよく選んだほうがいいと思います。
落札後から販売価格が決まるまで
業者オークションで落札した場合、落札金額のほかにオークション運営会社への落札手数料、バイクの輸送料などがかかります。
もし修理が必要なバイクであれば部品代、工賃が販売価格に反映されます。
つまりオートバイの販売ショップがバイクを仕入れる際、あらかじめ修理や部品代などの費用を計算して、入札しているわけです。どんなに車両本体価格が安くても、修理費用が高額になりそうなバイクは敬遠します。
そういった意味で、いわゆる「掘り出し物」はほぼ、存在しないといえます。
もし、人気車が相場より安い価格で出品されて、状態が良ければ、多くの業者が入札に参加するので、落札価格が高くなる傾向にあるからです。
ちなみに掘り出し物が出た場合、わざわざ業者オークションに出品せず、既存のお客さまや仲間内で取引します。
基本、それ以外のものをオークションに出品しているわけです。
また一般的にオートバイ販売店の場合、展示スペースが広く、立地の良い場所ほど土地代や店舗賃料が高くなります。
ほかにも人件費、水道光熱費、広告宣伝費などがかかります。それらのトータルコストでバイクの販売価格(お客さまがバイクを購入する時の価格)が決められます。
弊社ではオーバーホールなど、修理をメイン業務としていますので通常、店頭に販売車両はございません。
お客さまからのご依頼があった場合のみ、業者オークションでご希望のバイクをお探ししたり、ご不要になったバイクを買い取らせていただいております。
オークション代行をご利用の方へ
・オークションに出回りにくい車種の場合、お探しするのに時間がかかることがございます。予めご了承ください
・入札者が多い場合や価格が高騰した場合など、必ずしも落札できない場合がございます。
・落札後のキャンセルは一切応じかねますのでご注意ください。
※現在オークション代行は、既存のお客さまのみのサービスとなっております。
中古車の実態を理解する
乗りたいバイクが、旧車・絶版車(中古車)しかないという場合もあると思います。
※ここでいう旧車・絶版車は、メーカーの現行販売ラインナップから外れたバイク(生産終了後おおむね10年以上、経過したバイク)のことです。
もし、上記にあてはまるバイク購入を検討している場合、以下の注意点があります。
1,修理してくれるショップがない
年々、「ディーラー系のショップに修理を頼んだら断られた」というケースが増えています。
ご自分で修理できない場合、修理を頼めそうなショップを探すかと思いますが、キャブ車と言っただけで、門前払いされると聞いています。
2,すぐに修理してもらえない
運良く、修理してくれそうなショップが見つかったとして、すぐ修理してもらえるとは限りません。
考える事はみなさん同じなので、同じような人がそのショップに集中するからです。当然、順番待ちになります。ショップによると思いますが、数ヶ月待ちなんてザラにあります。
(当店でもご依頼から修理に着手するまで、数ヶ月待ちの状態が続いています)
3,部品の入手が困難
いざ、修理がはじまっても、修理に必要な部品が手に入らないこともよくあります。
純正部品が廃番の場合、社外品を使います。社外品が無ければ国内外のオークションサイトで探す。(なかには数ヶ月、数年かけて探し続ける人もいます)
もし部品が手に入らない場合、修理不可能という事になります。
(バイクを購入する前に、パーツリストを入手するなどして、部品が手に入るかどうか確認したほうが賢明です)
参考情報
・・・
以上、当店に修理の依頼をいただいたお客さまの多くが、実際に経験している事です。
(バイクを購入したあとで、実情を知るお客さまが圧倒的に多い)
とくに部品問題は深刻です。
ディーラー系ショップがキャブ車の修理を断るのも、純正部品が満足に手に入らない事が理由として大きいかと思います。
手に入る部品だけで修理すると、完全に直らないことがあります。
しかし一度、修理すると、その後も修理や、クレーム対応に追われることになります。
事情の知らないお客さまには「何回も修理してるのになんで直せないんだ」と叱責されることになります。
また、古いバイクはいつ純正部品が手に入らなくなってもおかしくありませんが、その事を知らないお客さまからすると、「この前は修理できたのに、どうして今回は断るんだ」やはりお叱りを受けることになります。
だったらショップ側として、「バイクの販売に徹しよう」「修理は既存のお客さまだけにしよう」と考えても不思議ではありません。
なかにはバイクの故障をすべて(修理を引き受けた)ショップのせいにしようとする方もいるため、なおさら「古いバイクお断り」「他店で購入したバイクお断り」というショップが多くなるのだと思います。
新車でさえ、故障することはありますし、乗り続けて走行距離が伸びると、不具合や故障が発生するのは当然です。
とくに古いバイクほど、乗り続けているうちに次から次へと故障して、修理が必要になるものです。(経年劣化や、消耗などによる影響)
このように「中古バイク(古いバイク)」をきちんと理解することが大事だと思います。
「いつ壊れるかわからない」
「さっきまで動いていたのに突然、壊れた」
それが機械というものだからです。スマホやエアコン、洗濯機などでも同じはないでしょうか。
「壊れない」という前提ではなく、「かならず壊れる」という前提でバイクや、お店を選ぶと、あとになって後悔する事は少なくなるかもしれません。
もちろん、購入後も定期的なメンテナンスは必須です。
30年来のお客さま(当時大学生)から依頼されたGSX-R750(140PS)
免許取得後、初めてのバイクでTZR250を選ばれたお客さま
アプリリア DORSODURO750
納車整備費用は無料です
当店では「安全に走れるバイクを販売する」ことをモットーにしています。
「販売するバイクはきちんと整備できている事が前提。車両代金とは別に整備費用をお客さまから貰って販売するのはおかしい」と考えています。
そのため納車整備費用は無料です。(もちろん販売価格に上乗せしたりしません)
買い換え・不要になったバイクの買い取り・不動車の引き取りもおこなっております。気軽にお問い合わせください。
※現在オークション代行は、既存のお客さまのみのサービスとなっております。あしからずご了承ください。